依存君(黒まぐろ)


稽古帰り、銀太氏なぎさ嬢演助の本間嬢共演の庭山氏野口氏と共に珍しくはしごをしている下戸まぐろ。
本日の稽古を考えれば本来この席に恥かしくていれたものではないが、敢えて恥を己の手で上塗りいたしたく参上。
20円しかない庭山氏(いやたまたまですよ)が私達を誘う。彼らの話を鼻血が出そうな気持ちで聞き入るまぐろ。
ぐさぐさと割り箸で喉でもつこうかと言う勢い。
銀さんやなぎさ嬢の役者に対する忍耐力、信頼感まで強く伝わり聞けば聞くほど恐縮至極。鼻膨らましながら耳をかっぽじって居続ける。そのおかげで自分の中で最近錆びている部分も逆にわかり返って良かったと思った。
もっと自由にじゆーに。
月はちっとも見えないけれど遠回りして帰る。
稽古終ってからこんなエネルギーが残っている事がまた癪にさわる。
脳味噌を私のような至らない役者に一生懸命遣ってくれてる役者スタッフお客さん友人ついでに言えば親御さん犬や猫までいるのである。
時間の無駄遣いしなさんな。
あ、ついでに命は大切に。
そーんな事を祈りながら歩いていたら数分息するのを忘れてぱにくる。
普段までなーんて不器用なんだ。
長生きできますように。
現世のうちに私にかせられた果たすべきノルマを・・・。
あ、ちがうちがう。とにかく芝居の事だけとりあえず考えなさい。あ、はい。
でもとりあえずアイスキャンデー買ってっていい?
そーんな心理状態でへとへとになって家に着く。
とりあえず寝る事考えよ。
これからの数時間は。