本日音響担当井出氏登場。
私の初舞台の頃から、有頂天、黄金期、病期、低迷期、普段期、大概の場面で、彼のチョウコウ室からの視線を感じてやってきた。お客様より私の事を観ている訳だ。
自分の劇団「ふくふくや」の時は絶対に彼でなければ音響は頼まず下手をすると小屋取りのスケジュールも彼に合わせる位の勢いで彼と関わっている。
いようがいまいが、私が芝居をしている時、いつも道標のようにボンヤリと存在している。
彼の優しい厳しさで何度立ち直った事か・・・。
ここの劇団の方々も彼とは長い付き合い。
今日は彼が真横にいる。
今回の私の師匠や私の愛の放出場所に彼はのほほんといる。
どこでも同じ熱で愛で私達を包む彼の空気を本日も陰ながら満喫する。
彼は職人さんだ。
彼の音は魔法だ。
彼の芝居への愛情は半端じゃない。
そのプライドに失礼をしてはいけない。
決して何人たりとも・・・。
そう思いつつ、本人には大変失礼な私だ。
帰るのを例によってしぶる彼を、「はいはい、じゃ、又、今日はありがとうございました。」とつめたく帰してたりする。
大丈夫大丈夫彼は慣れてる。