おやじ(なぎさ)


二日目。流山児祥が来る。私の師匠で、ココロの愛人。案の定、痛いところをつかれる。もっとむちゃくちゃ稽古したものを観たいと‥。死ぬほど悔しい。最初の誓いはもろくもやぶれる。彼の前では、私は泣き虫のみそっかすだ。だけど、今回の私はちょっと違うぞ。かろやかに潔く、総てを受け止めてみせる。