夏が終わると同時に、私たちの稽古場は跡形もなく消え去ってしまった。もっともっとあの場所にこだわり、あの空間を自分たちのものにしたかった。まさしく、時間との勝負だった。まったく時間が足りなかった。そういうもんだ。時間はいつだって足りない。それを補っていく方法を生み出していくことが大切なのだ。全員の気持ちをひとつにすること。これが第一歩。プロデュース公演ではなかなか難しいことだが、私たちはやり遂げた実感がある。今はまだ漠然とした状態だが、そのうちにわかってくるだろう。みなさん、お疲れさま。本当にありがとうございました。