私という他人(なぎさ)


私という他人がだんだん好きになっていく。芝居の最中の私という他人は、欲情した雌猫みたい。いたずら好きでとんかちで、忘れっぽいくせに涙もろくて、観念的なくせに情にもろい‥そんな私がいとおしい。どんなに困難な状況であっても、そんな私にあえる瞬間、私はすべてを忘れられる。芝居のウソほど愉しいものはない。わたしを信じて、みんなついてきてね。