自失(まぐろの干物)


己のだらしなさにびっくりするここ数日。
小屋の中で、自分の感情をコントロールする神経がどこかで狂ってきてしまっているのかと、色々なボタンを押してみる。
本日しょっぱな台詞が全て飛ぶ。
ヘタレ抜かり腐れ。
台詞が白詞となる。
感情だけが涎のように垂れ流れる。
何処行ったんだ、あれ?
おーい、呼んでも帰ってこない。
それでも芝居は続いて行く。
終了後、埴輪顔のまぐろ。
そしたらば、おもむろに、焦り絡まる複雑な紐を、相手役の鈴木氏の一言で捨てさせてくれる。
至らなさ悔しさはある物の、この開放感はなんだろうとびっくりする。
自分で、この紐を使ったらどうかと思った作戦が見事に己を縛っていた事に気づいて驚きそして恥かしい。
やっと、なぎさ姫、銀太氏がはさみでその紐を切ってくれる。
読みの浅さ技術のなさ、様々入り乱れて私の脳味噌の中を大行進しているが、しかし、プツンと自分の中の下らぬ無駄な渥が一握り退散したような気がした。
本日のなぎさ嬢の日記を読み又、じっと手を見るまぐろがおりますよ。
銀太氏やなぎさ嬢がどれだけ命を削って(長い目で見てですよ)この作品に携わっているか、痛い程わかっている筈なのに、自分のリズムだけを優先させている傲慢な己がいるのです。
やっと芝居の神様はわかりやすい罰を与えてくれたようですな。
明日から気合を入れてと書く所でしょうが、私は敢えてそれは書きません。
とりあえずまず、私の中でからからと鳴っているこの得体の知れない魔物をどうにか不燃ごみの日までに捨て去る努力をするつもりでおります。
今日負った傷はわざとバンソウコ貼らず生傷丸出しで楽日までつっぱしりましょ。
隠した所でなんの得もありません。
幾らでもぐりぐりつねるなり叩くなりしてください。
痛い方が治る気もします。
ま、これも甘えでしょうな。
自分でつねって叩かぬと。
意識が本当に低い馬鹿女です。
反省しつつ感謝している今日この頃。
いかがお過ごしですか・・・。
って、明日も12時間は一緒ですね。
今も埴輪顔のまぐろ、図々しくも床に着くところでございます。
いい気なものです。