小屋入り


本日小屋入りとなる。いよいよ本番に向けての準備だ。昨日の稽古は前半、ラストシーンの個人稽古を集中してやった。まだ、完璧とは行かないが……。その後、どうしても弱いところを修正してもう一度流れを見る。中途半端は許されない。共演者全ての人に敬意を払って欲しい。自分の都合でいい加減な事をすると途端に芝居が死んでしまう。とても壊れやすく繊細な時間をみんなで創っているのだから……。劇中劇ももう一度確認してみる。ちょっとした事、意識で見えてくるものが大きく違う。妥協を許さず命がけで舞台に望んで欲しい。夕方、最終通しを終えて稽古場での作業は終わった。仮組したセットをバラシ、小道具、衣裳を車に積み込み今までお世話になった板橋の稽古場を後にした。長いようで短かった稽古の日々。その結果が問われるのは本番での公演である。死守せよ、そしてかろやかに捨て去ろう。